中越は新潟工に10-0の6回コールドで8強に進出した。高校初先発で今春初登板の古川奏太投手(3年)が6回を1安打で無失点投球。三振も9個奪う快投を見せた。準々決勝は7日に行われる。

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中越の“第三の男”古川が、マウンドで躍動した。先発6回、69球を投げて許した走者は2人だけ。初回に四球。5回1死から中前打を許したが、ともに一塁にクギ付けにしたまま投球を終えた。本田仁哉監督(46)が「古川がよく投げた。そういう試合でした」と言うほどの快投。9個の三振も奪った。

「早く(登板の機会が)、来いと思ってました」。待ち焦がれていた登板だった。野手を含めると8人いる投手陣の中でエース野本壮大投手(3年)、左腕尾身祐豪投手(同)に次ぐ3番手。前日4日の練習中に先発を言い渡され、緊張に身を引き締めたものの、万全な準備を済ませていた。「調整はできていた」と古川は満を持してマウンドに立った。

上越市出身。直江津中時代は軟式野球に取り組んでおり、「軟式と違う硬球の縫い目に苦労した」と言う。寮生活も最初は苦労しながら、練習に向き合った。「親に頼りっぱなしだったから洗濯などで苦戦した」と言う。ところが、身の回りの雑事をこなし、自己管理できるようになると「調子を管理できるようになった」と投球にも生きた。古川はこの日、打者を観察しながら「配球を変えた」。“投球管理”は万全だった。

本田監督は「いい経験。いい自信になった。大きな収穫」と3本柱を確立させるような古川の好投を喜んだ。しかし、今の位置付けに満足していない。「(野本、尾身の)2人を超す勢いでやる」と古川は投手陣の活性を促しながら自らのさらなる成長を誓った。【涌井幹雄】