青空の下、スタンドを埋め尽くした大勢の観客の視線は一点に集中した。選手宣誓を務める社の隈翼主将(3年)だ。
14日の抽選会で、宣誓を希望した40チームの中から引き当てた大役。言葉は数日自分で考え、先生たちに相談して決定。周囲への感謝の言葉とともに「兵庫県を全国で一番熱い夏にすることを誓います」と力強く宣言した。
その中で特にこだわったのが「今から経験するすべての時間と風景がかけがえのない生涯の財産になるように」という言葉だ。これには山本巧監督(51)の助言があった。「(主将として)自分で一からチームを作ってきた長い時間と経験を宣誓に入れたらいいんじゃないか」。主将として「自分がちょっと苦しいときもチームのことを最優先して1人1人と向き合ってきた」。その時間や気持ちを振り返り、1つ1つ丁寧に言葉を紡いだ。
開会式を終え、「これからだなと思った。わくわくした表情をみんなされていたのでこの経験自体良い思い出になっている」と晴れやかだ。初戦(11日、高砂市野球場)に向け「いけるぞという気持ちになれる準備をやっていきたい」。主将として、仲間とともに目指す3季連続の聖地へ、力強い一歩を踏み出した。
以下は宣誓全文
宣誓。この兵庫の地で野球を通じて会わせていただきました私たち選手一同は、試合だけでなく、今から経験する全ての時間と風景がかけがえのない生涯の財産となるよう、支えてくれる家族、日々ご指導してくださる先生方、大会運営と
応援してくださる全ての方々の思いを胸に、感謝の気持ちを言葉と行動に変え、兵庫県を全国で一番熱い夏にすることを誓います。令和5年6月25日、選手代表 兵庫県立社高等学校 野球部主将・隈翼

