博多工(福岡)のエース右腕・大野晴稀(はるき)投手(3年)が、2試合連続の完封勝ちを決めた。1-0のしびれる展開で、9回1死一塁から最後は遊ゴロ併殺。昨夏の初戦で敗れた糸島に雪辱し、右こぶしを突き上げた。「1年間、糸島にリベンジするために練習してきた。仲間がいてくれたから勝てた」と146球の快投劇に汗をぬぐった。
181センチの長身から「勢いを出すために」と大きく左足を蹴り上げるフォームで、スコアボードに「0」を刻み続けた。角度ある直球に要所ではカットボール、スライダーを内外角に投げ分けた。「ボール先行で、自分のやるべきことはできていない」。4四死球こそ反省点に挙げたが、5日のシードの福岡工大城東との初戦から18イニング連続無失点と好投を続けている。
味方を思いやれる優しきエースだ。1点を先制した直後の6回。1死から遊撃手の失策と安打で一、三塁のピンチを招き、大野は「今度は自分が支える番だと思って」と奮い立った。空振り三振、投ゴロに抑えると、その後は二塁を踏ませなかった。「いつも守備で支えてもらっている。これからも厳しい場面は続くので、チーム一丸で乗り越えていきたい」と力を込めた。【佐藤究】

