第3シードの盛岡三が、11年以来12年ぶりの決勝進出を決めた。
盛岡商との同地区対決を5-1で逆転勝ち。今夏2度目の登板となった2年生エース藤枝歳三投手が、9回113球、6安打1失点で完投した。
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盛岡三の2年生エース藤枝が、最後までマウンドを守った。4点リードの9回2死一塁。カウント1-2からの4球目、114キロチェンジアップで空振り三振に仕留めた。この日の盛岡は最高気温が35度だったが、暑さにも負けずに1失点完投。「113球投げたんですが、体力的にはまだ余裕があった」と涼しい顔で言ってのけた。伊藤崇監督(42)も「まだまだ本調子ではないと思うが、それでもゲームメークできるのは彼のすごさ」とたたえた。
尻上がりに調子を上げた。0-0の3回2死一、二塁から適時打を浴び先制を許すも、藤枝は冷静だった。「自分が粘ることで勝ちにつながると思った。1点取られた後も、この1点で抑える」と切り替え、4回以降は被安打2。直球にカットボールやチェンジアップを交え、最少失点で流れを渡さなかった。名前の由来は新選組の土方歳三。相手打線を剣術ならぬ投球術で手玉に取った。
盛岡三にとって11年以来の決勝進出となった。26日は当時の頂上対決で0-5で屈した花巻東が相手。準決勝を13安打10得点で突破した打線は要警戒だ。「佐々木麟太郎さんや北條慎治さんがポイントゲッターなので、高さとコースを間違えず、長打を許さないようにしたい」と気を引き締める。
12年前のリベンジもかかる一戦。「勝てば甲子園なので、花巻東さんを倒して自分たちが伝説をつくることに挑戦したい」。1989年以来34年ぶり3度目の甲子園出場を狙う公立の雄が、強豪私学が27大会連続優勝中の歴史を塗り替える。【山田愛斗】

