御殿場西が桐陽を延長10回タイブレークの末に3-2で下し、1月16日に急逝した森下知幸前監督(享年62)に勝利を届けた。延長10回に4番竹下颯人外野手(2年)の中前適時打で勝ち越しに成功すると、先発の横沢空河投手(1年)も力投。2失点で公式戦初完投を飾り、逃げ切った。23日にも1、2回戦が行われ、新体制で初戦を突破した御殿場西は知徳と対戦する。

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森下前監督の急逝から約2カ月。御殿場西ナインが、天国で見守る恩師へ白星をささげた。副部長から“昇格”という形でバトンを引き継いだ竹内健人新監督(31)は、公式戦初采配初勝利。「森下先生は勝ち負けよりも、楽しむことを大事にしていた。いくらダメでも下を向くことだけはないようにしようと。選手たちが笑顔でやりきってくれました」と目尻を下げた。

前日19日。主将の加藤優弥内野手(2年)が、チームを代表して森下さんの自宅を訪ねた。線香を上げ、手を合わせた。「初戦頑張ってきます」。試合前には全員で輪になって黙とう。思いを1つに戦った。

2-2の延長10回2死一、三塁。4打席無安打だった4番竹下が、中前適時打を放った。1点を勝ち越すとその裏、横沢も無失点。公式戦初完投で勝利に貢献した左腕は「10回の先頭打者を三振に取った時、いつもの感覚と違った。本当に(森下先生が)力を貸してくれた感じがしました」。亡き恩師にも支えられ、149球を投げ抜いた。

2回戦では、最速150キロを誇るプロ注目右腕・小船翼投手(2年)を擁する知徳と対戦する。加藤主将は「森下先生からは『見てる人も楽しませるような野球をしよう』と言われてきた。結果を恐れずに、次も思い切ってプレーしたいと思います」と誓った。【前田和哉】