須磨学園の「せごどん」が途中出場ながら躍動した。幕末の英雄・西郷隆盛の末裔(まつえい)である西郷隆成(たかなり)投手(3年)が決勝点となるスクイズを決め、勝利に貢献した。
同点の7回裏から西郷が2番手で登板。2死二、三塁のピンチを招いたが投直併殺で切り抜けた。直後の8回1死一、三塁から「(練習の)数をこなした」とスクイズを成功させた。これが決勝点となり、チームを勝利に導いた。8回は2三振を奪い3者凡退。9回無死一、二塁から右翼へ安打を打たれたが、味方の好返球で本塁タッチアウト。その後も二死満塁としたが無失点で試合を締めた。「ピンチでも動揺せずに冷静にいるように心がけている」と落ち着きのあるマウンドさばきを見せた。
父方が西郷家。隆盛の流れを受け継ぎ、自身の名前にも「隆」が入っている。「(男性の名前には)絶対に付けないといけない決まりがある」と明かした。
優勝を目指した上で謙虚に「地味なプレーでとにかく勝ちにつながれば」と意気込んだ。同校は昨年度東大に10人合格した進学校。プロジェクトマネジメントとタイムマネジメントを意識して勉学に打ち込む。硬式野球部からも国立大医学部や阪大へ現役で合格した選手がいた。3年で男子高飛び込みのパリ五輪代表・玉井陸斗(17=JSS宝塚)も通うなど、文武両道だ。同級生に追随して、日本の歴史を変えた祖先のように「須磨学園の歴史」を変えるために戦う。【塚本光】

