日刊スポーツ評論家・田村藤夫氏(64)の初著書「マスク越しに見たパ・リーグ最強の猛者たち」が8月2日、ベースボール・マガジン社(東京都中央区浜町)から発売される。定価1700円(税抜き)。

1980年代後半、まだ弱小球団だった日本ハムのビジターユニホームは、当時としてはかなり珍しい鮮やかなオレンジ色だった。田村氏は「最初のうち、特にビジターユニホームを着るのは勇気がいった」と回想しており、斬新な色づかいは今もオールドファンの記憶に残る。

実力のパ、人気のセと言われ、両リーグの間には同じプロ野球であっても明確な違いがあった。セ・リーグの華やかさはなくとも、とことん熱く、激しく…。江夏豊、落合博満、清原和博、ブーマー、ブライアントら武骨な強者が繰り広げた戦国時代で、田村氏は捕手一筋に生きた。

大投手江夏から教わった打者攻略の神髄、何度も何度も打ちのめされた落合博満の打撃を間近で観察し続けてたどりついた強打者の秘密など、あまり目立つことを好まない田村氏が時間をかけてじっくりと当時を振り返る。

パ・リーグファンには郷愁を誘うオレンジユニホーム時代に焦点をあて、田村藤夫が捕手人生の集大成として書き下ろした。

同氏は現在、20年から2軍選手の成長や課題を解説する「ファーム・リポート」で評論活動を続けている。同リポートも5年目に入り、若手選手を見つめる観察眼は、ますます優しくも厳しい。