<全国高校野球選手権:早実8-4鳴門渦潮>◇11日◇1回戦

小学4年から約9年同じチームで戦った藤原大輔捕手(3年)のミットへ投げ込み続けた夏が終わった。

徳島大会全5戦で先発し、4試合完投で43回1/3を投げ、打撃では打率5割5分6厘1本塁打5打点。昨秋、今春と県大会で初戦負けした同校の夏の甲子園出場に投打で貢献した。

この試合も185球の力投。森恭仁(やすひと)監督(57)は「岡田のおかげで勝ち上がって来たので、最後はエースと心中」と9回までマウンドを託した。岡田自身も「最初からずっと完投するつもりで投げていた」と振り返り、聖地で人生最多球数を投げきった。

藤原は「小学生の時に甲子園に行こうと話し、高校に行く時、自分たちの代でバッテリーを組んで絶対に甲子園行こうと決めた」と明かした。2人の夢がかなった試合だ。岡田も「サインや考え方もずっと合っていた。信頼して構えたところに、ひたすら僕は投げるだけ。マウンドに来てくれた時は心強かった」と話し、固い絆を感じさせた。

岡田の母・佳代さん(45)と藤原の母・祐子さん(51)もずっと仲良しだった2人の勇姿を見守り「うれしい」と口をそろえた。佳代さんは「楽しく全力で、出し切ってしてほしい」と話し、岡田は適時打で喜びを爆発させ、敗戦後も笑顔で相手投手に声をかけ、願い通りの姿を見せた。試合後はもちろん悔しがりつつも「せっかく甲子園来たんだからみんなで楽しもうと、ずっとチームで言っていて、みんなで楽しむことができた」とやりきった表情で語った。

野球は続ける予定で「今、ピッチャーとバッターどっちもできてるんで、今後もできるのならどっちも挑戦したい」と二刀流も継続する意気込みを話した。【塚本光】

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