名門・明徳義塾が3年ぶりに甲子園白星を挙げた。2年生左腕の池崎安侍朗が9回5安打完封。95球で投げきり、夏の甲子園では19年に星稜・奥川恭伸(現ヤクルト)が1回戦の旭川大高戦で達成して以来5年ぶりのマダックス(100球未満の完封勝利)を達成した。

背番号10が最後まで立ちはだかった。持ち味の打たせて取る投球でアウトを積み重ねた。「初めての甲子園で思い切り投げると決めていたのでいいピッチングができてよかったです。憧れていた場所で完封できてすごくうれしい」と声をうわずらせた。

マウンドに上がる前に馬淵史郎監督(68)から「びびってんじゃねえよ」と背中を押され「気合を入れて投げました」。大舞台に緊張感はあったが1回を9球で終えてリズムに乗った。併殺も3つ奪うなどバックにも助けられた。実力は指揮官も認めるところ。「1でも良かったんですけど、やっぱり高校野球は3年生を大事にしたらないかんので」とエースナンバーはつけられなかった。それでも堂々と聖地で力を出し切った。

昨秋U18W杯で世界一に導いた馬淵監督は3年ぶりに甲子園で校歌を聞き、「久しぶりかなっていう感じ。ちょっとうるっときました。年取ったんですかね」と感慨にふけった。これで高知県勢としては夏の選手権100勝目で、高知商に並んで県勢最多の38勝。池崎は「甲子園来たからには日本一を目指してやります」と堂々と言い切った。【林亮佑】

◆マダックス 明徳義塾・池崎が95球で完封。100球未満で完封する「マダックス」を夏の大会でマークしたのは、19年奥川恭伸(星稜)が旭川大高を94球、スコア1-0で完封して以来5年ぶり。

◆無失策試合 鳥取城北-明徳義塾戦で記録。今大会2度目。

◆馬淵監督が最多出場 明徳義塾・馬淵監督が甲子園38回目の出場(春16回、夏22回)。大会中止の20年春も出場扱いとなる。監督の38回出場は高嶋仁監督(智弁学園-智弁和歌山)に並ぶ最多。