聖光学院(福島)が仙台育英(宮城)に10-9で逆転サヨナラ勝利を挙げ、4年ぶり5度目となる春の東北王者に輝いた。一時6点リードも終盤に逆転を許す苦しい展開。7-9と勝ち越しを許した9回裏2死満塁から、北島大也内野手(3年)が逆転サヨナラ打を放った。両軍合わせて34安打の乱打戦を制し、夏に弾みをつけた。【高橋香奈】
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聖光学院が最後まで魂がぶつかり合った一戦を制した。
初回から主導権を握った。2死一、二塁で横山孝侑捕手(3年)の適時打で先制。相手失策、続く十文字陽生外野手(3年)も「上位打線が勢いを付けてくれた。チャンスの方が高ぶるので、ここで一気に攻めるしかないという気持ちでした」と2点適時二塁打を放ち、一挙4点を挙げた。3回にも先頭から5者連続安打で2点を追加し、リードを6点に広げた。
打線の援護に応えるように、先発マウンドに立った背番号11の星湊太投手(3年)が直球にカーブ、チェンジアップを織り交ぜ、仙台育英打線を5回まで3安打無失点と翻弄(ほんろう)するなど、6回途中2失点と好投した。「立ち上がりに自分のピッチングができたことは成長した部分ですが、もっと楽な展開で回してあげたかった」と口にしたように、チームは7回から暗転した。
6回途中からマウンドを託されたエース紺野耀大投手(3年)が崩れた。7回に5長打を含む6安打を浴び、まさかの5失点で追いつかれた。9回も同点の2点を勝ち越された。
だが、9回にドラマが待っていた。1死満塁から背番号20の代打先崎響内野手(3年)が押し出し四球を選び1点差。さらに2死満塁から、北島が左中間を破る逆転のサヨナラ打(記録は単打)。ホームに2人を迎え入れ、ナインは劇的勝利に涙を浮かべながら校歌を歌った。
斎藤智也監督(63)は試合後、選手に向かって「いい勉強したな。もっともっと勉強しなきゃいけない。なぜならもっと夏は苦しいぞ」と言葉をかけた。夏の聖地を懸けた戦いは、もう始まっている。

