早実の主将、西村悟志内野手(3年)が、3安打の固め打ちで5回コールド勝ちへとけん引した。2回戦の田無戦で緩い球に苦戦した反省から、中1日で徹底した遅いカーブ対策を敢行した。「どんな形でも泥臭く1点を取りにいく」と話す西村は、前半に四球や敵失でチャンスを広げると、後半は狙い澄ました適時打を連発。打線を修正してコールド勝ちを決めた。
初戦の八王子学園八王子戦で右足をつり、この日は和泉実監督(64)の配慮もあり指名打者で出場。打撃に集中し快打で応えた。今年1月、田中孝太郎外野手(3年)に集中していた負担を分散するため主将を引き継いだ。「1年夏と2年春に先輩に連れていってもらった甲子園に、今度は自分たちの代で後輩を連れていきたい」と覚悟を示した。
和泉監督も「実力を認め合うのがうちの原点。3年生中心にいい雰囲気ですね」と手応えを口にした。次戦は好投手を擁する駒大高が相手となる。「守りから流れを作り、自分たちの野球をやり通す」と西村。ノーシードから下克上で31度目の聖地へ、エンジンがかかってきた。

