敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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潔く負けを認める姿に真の強さを感じた。東海大相模・安嶋浬久(りく)内野手(3年)主将は「(横浜は)得点圏できっちりはじき返したり、苦しい場面でしっかり守れたりしていた」と相手との差を痛感した。7点ビハインドの8回1死では詰まらされて二ゴロを放つと、一塁目がけてヘッドスライディング。決死の思いは実らずコールド負けを喫し、人目をはばからず大粒の涙をこぼした。
1年春からベンチ入りして、2年春からはレギュラーに定着。もともとリーダーシップがあったわけではなく、父の順一さん(48)は「自分たちの代になって、腹をくくったんだと思います。キャプテンをやるような子ではなかったですから」と3年間を通じての息子の変化を実感した。物静かなようにも見えるが背中で見せるタイプ。後輩の竹内球太内野手(1年)が夏の初戦は緊張から本来の力を出せないのではないかと心配し、「俺が打つからリラックスしていこう」と温かい言葉をかけた。
愚痴を一切こぼさずにやり切る力は、何事にも自分で決めて突き進むようにと願いを込めた「浬久」という名前にも重なる。涙を拭いて「今後自分たちの分まで甲子園に出て、全力で戦ってほしいです」と横浜ナインにエールを送った。【平山連】

