横浜(神奈川)・村田浩明監督(40)が前代未聞の「内野6人シフト」の可能性を示唆した。

第108回全国高校野球選手権大会は10日に1回戦屈指の好カードが行われる。昨春のセンバツを制した横浜と、昨夏の甲子園王者・沖縄尚学が激突。強豪同士の大一番で、1点もやれない勝負どころで「究極のシフト」がベールを脱ぐかもしれない。

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横浜が極端なシフトを敷く練習をしているという。甲子園のシフトといえば24年夏、早実が大社戦の9回裏、1死二、三塁の守備で左翼手を投手の横に配置。狙い通りに打球が飛ぶ「左ゴロ」でピンチを脱した場面などが記憶に新しいが、横浜は63年も前から甲子園でシフトを見せていた。

甲子園優勝5回を誇る渡辺元智監督の就任以前、同校が春夏を通じて初出場した63年夏、当時は笹尾晃平監督だった。8月18日、準々決勝の高田商戦。1-1の同点で迎えた6回表、1死二、三塁の守備で、左翼手を内野手に交代させてから投手と三塁手の間に置いた。一ゴロ、二飛でピンチを脱出。試合は2-1で勝った。同年春の横浜市長杯でも同じシフトで満塁のピンチを切り抜けている。相手の高田商・岩名監督は「当然スクイズを考えていたが、ああいうように守られては」と心理的な積極策で守られた場面を悔しがった。プロ野球で広島が王貞治(巨人)の対策として有名な「王シフト」を編み出したのが64年だから、横浜のシフトは「王シフト」より歴史が古い。【織田健途】

【甲子園出場校一覧】横浜、沖縄尚学、横手、八王子実践、拓大紅陵、東筑ほか/学校メモ付き