天理(奈良)が高川学園(山口)を逆転で破りベスト8一番乗りを果たした。同校の8強入りは9年ぶり。春夏甲子園81勝目は広陵(広島)、松山商(愛媛)を抜き単独6位。夏51勝は仙台育英(宮城)を抜き単独4位となった。
5回を終了して0-3で8分間のクーリングタイムへ。この後、高川学園・木下瑛二投手(3年)に3安打に抑え込まれていた打線が目覚めた。3、4、5番の3連打でまず1点。さらに四球で満塁とすると、連続押し出し四死球で同点。1死後、1番DHの山中喜晴(3年)の犠飛で勝ち越し。3点差を一気に逆転した。8回にも1死満塁から山中の適時二塁打で2点を加えた。
先発の長尾亮大投手(3年)は5回までに3失点。それでも6回以降は無失点に抑え5安打3失点で2試合連続完投勝利。10三振を奪い、初戦の13個に続き2戦連続の2桁奪三振もマークした。
天理の藤原忠理監督(60)は6回まで3点リードを許す展開に「前半はものの見事にやられましてね」と語り「我慢が必要だというのと、幸いまだ長尾がね、そこまで打たれてなく、まだ合っていないなという形がありましたから、『とにかく我慢をしなさい』と言いました」と振り返った。
6回の逆転直前のクーリングタイム中には「もうね『どんどん攻めていくよ』と。『絶対ビッグイニング作れるから』というところで、先頭が出てくれたので思い切っていかせました」。完投した先発の長尾については「ランナーが出たらちょっと警戒心が強すぎてですね。伸びのあるストレートが無かったので、もうちょっとストレート、変化球うまく合わせてね、いきなさいという形で、中盤から非常にリズムのいい投球になりましたですね」とうなずいた。
これで8強に進出した。
「見ている通り、我々は“小粒軍団”ですので」と謙遜しつつ「全然パワーがありませんので、やっぱりその応援の後押しで力をもらって、あのビッグイニングが作れたなと思いますね」とスタンドの声援にも感謝していた。
高川学園は初の8強入りならず。5回まで無失点と好投していた木下が6回につかまった。

