智弁和歌山が敦賀気比(福井)を延長タイブレークで破り、5年ぶりの8強入りを決めた。これで夏の甲子園45勝目。早実(西東京)と並ぶ7位タイとした。
思い切った守備が生きた。先攻の智弁和歌山は10回表は無得点。その裏、無死一、二塁で迎えた先頭打者への初球で、一塁手、三塁手がチャージ。二塁手、遊撃手がそれぞれ一塁と三塁のベースカバーに入るシフトを取った。相手のバントに対し、「ブルドッグ」と言われる一手。ヒッティングされたら内野の間を抜かれるリスクが高まるが、中谷仁監督(47)は「いつも練習してるので。これはもう、ああいう展開になった時点でいくぞっていう。もう勝負かけるしかないと腹をくくりました」と実行した際の心境を明かした。狙い通り、三塁手がバントの打球を捕って三塁ベースカバーに入った遊撃手に送り、封殺。バントを失敗させ、この回を0で切り抜けた。
これまで接戦をものにできなかった試合からの学びは多かったといい「勝ち切れなかったところっていうのは課題として克服しようと積み上げてきて練習してますので。みんな慌てずにやってるのを見て、すごく頼もしく思います」と選手を誇った。
試合は2点を追う8回、2死二、三塁から7番川原一将内野手(3年)の左中間を破る2点適時二塁打で同点。2-2でタイブレークへ突入。10回表、無死満塁の好機を逃したがその裏、見事な守備で送りバントを阻止し無失点。11回表、送りバントを決め1死二、三塁。7番川原が左前適時打を放ち1点を勝ち越し。8番山下晃平外野手(3年)の中前適時打で4点目。9番黒川梨大郎内野手(3年)の適時二塁打で2点を加え6-2。さらに犠飛で1点を加え7-2とした。
守っては5回途中から救援の久葉亮太投手(3年)が好投。6回1/3を1失点に抑えた。
敦賀気比は延長11回、先発の辻琉成(2年)が力尽き、5年ぶりの8強入りを逃した。

