剛腕が惜しまれつつ、夏の甲子園を去った。
最速157キロを誇る横浜(神奈川)エース織田翔希投手(3年)が、「負けた瞬間、スタンドで応援してくれてる仲間の顔が浮かんで。本当に申し訳ないなという気持ちがすごく大きかったんですけど、やっぱりこのチームのエースで今日もマウンドでは投げることができて、本当にすごくうれしいです」とかみしめた。
初回に先制点の援護をもらいながら、それを生かせなかった。150キロを超える自慢のストレートがことごとくはじき返され、3回には楠本に152キロの直球を右翼スタンドに運ばれる3ランを浴びた。
神奈川大会を含め今夏許した本塁打は初だった。一挙4失点でマウンドを降り「ここで代えられることが本当にすごく情けなくて、チームに悪い流れをもたらしたままマウンドを降りてしまった。最後の最後で何してるんだろうっていうのが1番ありました」と唇をかんだ。
ベンチに下がった後、必死に仲間を鼓舞し続けた。「やっぱり自分が落ちていてはダメ。チームのみんなに鼓舞されて、自分も気づかされた部分がある。チームに今まで助けられた部分があったので、本当に自分が助けようという思いがありました」と声を力の限り出した。
7回に追加点を許し、敗色が徐々に現実になってきても、仲間を鼓舞する姿は最後まで変わらなかった。
2年春から4季連続での甲子園が終わった。「本当に後悔はないです。勝って恩返しすることが一番だと思ってたんですけども、高校生活で本当にたくさんコミュニケーションを取らせていただきましたし、たくさん教えていただいて。本当に自分としてはすごく幸せな時間でした。これからまだ野球人生終わるわけではないので、あそこでしっかりと成長した姿を見せられるように頑張りたいなと思います」。胸を張って神奈川へ戻る。

