習志野のエース、浅野侠助投手(2年)が完封勝利で3回戦進出に導いた。
小雨が降りしきる中で手が滑っても、チームメートが用意してくれたタオルで何度も手を拭きながら投げきった。「何度かピンチを招いたんですが、要所を締めて、0点に抑えられたのは良かったと思います」。自己最速となる135キロの真っすぐにスライダーに、時折スローカーブも交えながら緩急をつけ3安打7奪三振。丁寧に打ち取った。
昨秋以来のベンチ入りで、背番号1をつかんだ。「いつも緊張してしまい、自分の投球ができないのが課題でした」。この夏はピンチになったときの考え方を変えた。「要所要所を締めればいい、と考えるようにしました」。焦りが消え、打者に集中。自分の投球ができるようになった。この試合前には、小林徹監督(64)に「いつも通り。平常心でいけ」と、マウンドに送り出されると、スタンドからの応援に勇気をもらいながら投げきった。
習志野へは、“美爆音”で有名な吹奏楽部の応援に憧れて入学した。まだこの応援を背にマウンドに立ったことはない。「全員で勝ち進んで、甲子園に行きたいです」。甲子園のマウンドで、“美爆音”をバックに投げる。その日を夢見て、腕を振る。

