ナショナルズのシャーザーが、タイガース時代の2013年に続く2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。2位以下に大差をつけ、メジャー史上でロジャー・クレメンス、ランディ・ジョンソンら過去5人しかいない両リーグでの受賞となった。

 今季は最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得。5月11日にはタイガースとの交流戦でメジャー記録に並ぶ20三振を奪い、古巣に実力を見せつけた。

 2位がレスター、3位がヘンドリックスとカブス勢が続いたとあって「彼らのワールドシリーズ優勝と交換しようか」と冗談を飛ばす。一方で「チームメートに日々助けられた。感謝してもしきれない。大きな意味を持つ受賞だ」と感謝することも忘れない。

 スリークオーターから切れ味の鋭いスライダーと平均約95マイル(約153キロ)の快速球を投げ込む。8年連続で30試合以上に投げていながら、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場にも意欲を示す。「2017年はもっといい投手になりたい」と向上心も人一倍だ。