菊池雄星が秋山筒香と対戦熱望、異例ハイペース調整

【スコッツデール(米アリゾナ州)7日(日本時間8日)=四竈衛】マリナーズ菊池雄星投手(28)が、ともにメジャー移籍の可能性がある西武時代の同僚秋山、同学年の筒香との対決を熱望した。

11月中旬以降、キャンプ地でもある同州ですでに自主トレを行っており、メジャー2年目の来季をにらみブルペン投球を開始。今後は、最新のデータ解析による球質の向上、新球種習得に取り組むなど、異例のハイペースでレベルアップに挑む姿勢を明かした。

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師走とはいえ、最高気温20度を超える温暖なアリゾナ。キャンプ地でもある同地に自宅を購入し、11月中旬から自主トレを続ける菊池は、噴き出す汗を拭いながら、早くもメジャー2年目に目を向けていた。

今オフ、西武時代の同僚秋山が海外FA権を行使。来季は直接対決の可能性もある。「秋山さんには守ってほしいです、本音を言うと。守備は相当うまいですから」。冗談交じりに笑った一方で、初の直接対決に思いをはせた。「一緒に戦ったメンバーとメジャーで対戦できたらうれしいです。よく食事に行ったりして身近な存在だったので」。

秋山だけでなく、同学年の筒香はDH制のあるア・リーグへの移籍が有力視されており、再対決の夢も膨らむ。「高校時代からよく対戦していて、そういう同級生とこっちで対戦できることがあれば、すごくうれしいですね」。ともに花巻東、横浜と強豪校出身でもあり、当時から存在は意識してきた。2人がメジャーで対決するとなれば、もちろん注目の戦いとなる。

迎え撃つ準備は、異例のハイペースで進んでいる。公式戦終了後に一時帰国し、1週間の完全オフを取った後、再始動した。渡米後は、2勤1休で1日約5時間のハードトレを継続。すでに2回のブルペン投球を行うなど「例年より1カ月早い」ピッチで調整している。今後は、ITでスポーツをデータ化する会社「ネクストベース」のスタッフを日本から招き、各球種を分析。新球の速いカーブ習得を含め、科学的なアプローチからも精度の向上に取り組む予定だ。

「基本は高めの速球で勝負。あとは低めの変化球がカギになると思います」。秋山、筒香との対戦だけでなく、メジャーの強打者を封じる2年目のイメージが明確に浮かんでいた。

◆左の強打者は得意? 菊池の米1年目の被打率は全体が2割9分5厘で、対右は3割4厘、対左は2割6分3厘だった。さらに、左で今季20本塁打以上の打者に限れば、8本塁打こそ浴びたものの2割1分6厘に減少した。秋山と筒香はともに広角に打てる打撃力を持ち合わせており、菊池の対左の方向別被打率を見ると、引っ張り方向が3割9分4厘、中堅方向が2割2分2厘、逆方向が3割7分8厘となっている。(方向別被打率はスタットキャストより)

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  • アリゾナの施設で自主トレをするマリナーズ菊池は、室内のプルペンで投球練習をする(撮影・菅敏)