ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博で借金を抱え、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7500万円)を送金したとされる問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は10日(日本時間11日)、水原氏が「罪を認める方向」だと伝えた。他の大手メディアも同紙の記事を引用し大々的に報じている。

同紙は「水原一平氏が、窃盗に関連した連邦犯罪を認める方向で交渉中である」と独自でリポート。さらに、検察当局は水原氏が大谷に知られずに口座から送金した方法を示す証拠や、現在報じられている450万ドル(約6億7500万円)を上回る額を送金していたことを示す証拠をつかんでいる可能性があると報じた。

水原氏に当初インタビューを行ったESPNは、ニューヨーク・タイムズの報道を受け、水原氏が連邦法の犯罪で告発されていると伝えた。また、大谷は先月25日の会見で違法賭博への関与は無く、水原氏のギャンブル依存や送金についても全く知らなかったと会見で説明したが、これについても「大谷の説明は正確だったと捜査を直接知る情報筋が語った」と伝えている。

米情報サイト「TMZ」は「この問題に直接関わっている法執行機関の関係者によると、連邦捜査局(FBI)は、大谷がこの一連の出来事に関与していなかっただけでなく、詐欺の被害者であったと結論づけた」と、大谷が潔白だったと報道。「先月調査を開始したFBIは水原氏がうそをついていたと最終判断した。大谷は水原氏の借金について全く知らず、水原氏が大谷に知られずに口座から送金していた」「FBIは大谷がいかなる不正行為にも関与しておらず、ギャンブルやブックメーカーに関わったこともないと結論づけた」と、当初大谷が借金を肩代わりしたという水原氏の発言は虚偽で、大谷の関与は一切なかったと伝えている。