【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)25日(日本時間26日)=斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(24)が、今季5度目の登板で待望の初勝利を挙げた。カブス戦に先発し、5回0/3を7安打4失点。鈴木誠也外野手(31)に4号ソロを許すなどメジャーワーストの3被弾を献上したが、今季初の無四球で制球が安定した。改良した高速スプリットとスライダーを軸に変化球主体の投球でしのぎ、打線の援護を受けた。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(31)は4試合ぶりの安打を放ち、今季2個目の盗塁をマーク。チームは14安打12得点で大勝した。
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降板後のベンチで、佐々木はほっとしたような表情で両手をたたいた。6回、無死一、二塁としたところで交代。自ら招いたピンチから満塁となったが、リリーフ陣の力投で無失点に抑え、反撃を食い止めた。打線の援護にも救われ、今季初勝利。昨年5月3日のブレーブス戦以来、357日ぶりの白星に「良かったなっていう気持ちは素直にありますし、打線にも、後を投げたピッチャーにも助けられて勝てたなと思います」と控えめに喜んだ。
この日、多投したスプリットは配球の43%を占めた。これまでと比較して平均球速4・8マイル(約7・7キロ)増。変化量を少なくし、より高速のボールに改良した。「元々投げていたフォークではないので、スピード感が欲しいっていうことと、ベース盤の上にいかないと振ってもらえないので。そこに関してコミュニケーションを取る中でコーチとも話して、方向性は決めました」、2日前のブルペン投球後には、マクギネス投手コーチ補佐とフィールド上で青空ミーティング。開幕から結果が出ずに苦しむ中で、打開策を探った。
試合前の時点で9イニング当たりの四球数は6・1だったが、この日は1四球でまとめた。「カウントを取る上で一番楽だったというのはあった」。スライダーを含め、変化球は配球全体の63%で、日本時代に最速165キロをマークした令和の怪物の迫力は消えていた。「内容もよくない中で、もどかしさはある」と吐露しながらも「フォームも良くなっているところはある」と、前を向いた。
変化球でしのいだ一方、2回に98・5マイル(約158・5キロ)の高め直球を5番鈴木に捉えられ、豪快弾を浴びた。1試合3被弾はメジャーで自己ワースト。「選んだボール、投げたコースに関しては今持ってるものを発揮した中なので、これに関しては質を上げていくことでしか対策はないのかなと。引き続きストレートと変化球の質を高めることを大事にしてやっていきたい」と気を引き締めた。課題はまだある。メジャー屈指の先発陣がそろうド軍で、もがく日々が続く。



