日本ハム大谷翔平投手(20)が、大胆不敵に宣言だ。16日、札幌の北海道四季劇場でイベントに参加し、公演中のミュージカル「キャッツ」とコラボレーションした。壇上では、先発が決まっている27日楽天との開幕戦(札幌ドーム)の初球を、ストレートで攻めると予告した。最速162キロの日本人最速右腕は、一番の武器で2015年シーズンをスタートさせる。この日は「EZOlution選手トークライブ」と題して、10選手が札幌市内の4カ所でイベントを行った。

 猫に囲まれた。次から次へと足を触られた大谷は、苦笑いでおびえていた。「全然笑ってくれないし、めちゃくちゃ怖かったです」。岩手の実家では愛犬「エース」(ゴールデンレトリバー)を飼っている。「僕は犬派です」と“失言”してしまった罰か…。劇団四季とのコラボレーションに、「プロだな、と思いました」。役に徹する劇団員に感心した。

 負けていない。大谷もプロだ。自分の武器には自信を持つ。3・27開幕戦。初球に選択する球種を問われ、堂々と宣言した。

 大谷 ストレートですね。(変化球は)いままでも1球しかないので。

 重圧がかかる自身初めての開幕戦のマウンド。変化球でかわすことなく、直球で幕開けすることを予告した。

 日本球界で一番速い球を投げる。プライドもある。「(調子が)いいときは(打者が直球に)張っていても(ストライクが)取れますし、その日の状態を見極めることもできる」。スライダー、フォークなど変化球も一級品だが、ストレートの出来が、その日の投球を大きく左右する。空振りが取れれば、球場全体は大きく盛り上がり、相手ベンチは消沈することになる。“先制パンチ”の、効果は大きい。

 3日巨人戦(4回4失点)、11日DeNA戦(4回5失点)と2試合続けて苦しいマウンドが続いた。次回登板予定を18日広島戦から20日巨人戦(東京ドーム)に変更し、立て直しを図っている。「相手よりは自分の問題。状態がよくて打たれているわけではない」。復調へのきっかけさえつかめば、相手を圧倒する投球ができる自信はある。「プラスにとらえれば、まだ開幕していない。いい状態で入れればいいです」と前を向いた。

 イベントでは、1学年上の上沢にモノマネを強要するなど、相変わらずの先輩いじりで笑いを取った。ファンからは「開幕戦、お願いします。信じてます」と声を掛けられた。「(開幕)前日は確実に緊張するだろうなと思います。なんとか、開幕を勝ちたいです」。最速162キロの剛速球。開幕戦だけではなく、シーズンを占う意味でも、最初の1球に注目が集まる。【本間翼】