先発3本柱だ! 広島の新助っ人クリス・ジョンソン投手(30=ツインズ)がソフトバンク戦で7回4安打無失点と好投した。課題だったセットポジションからの投球を改善し、持ち味を前面に押し出した。先発の柱として期待される左腕が、シーズン前最後の調整登板で本領を発揮。期待は高まるばかりだ。

 石原との短いサインの交換を終えると、ジョンソンはテンポ良く投げ込んだ。前日20日にエース前田が5回8安打7失点と打ち込まれたソフトバンク打線に、ストライク先行の強気な投球。来日最多の95球を投げ、最長7回を4安打無失点。前田と黒田のダブルエースに続く先発の柱として期待される左腕が、最高の結果と内容でシーズンに向けた最終調整を終えた。

 走者を出すと制球を乱した10日阪神戦とは別人だった。「セットポジションからの投球を修正した。クイックのタイミングを合わせるために、過程を修正した」。投球前にしっかりと体勢を整えることで、フォームのばらつきを抑え、クイック速度を向上した。この日は3回以降、毎回走者を背負ったものの、最速145キロの直球に変化球を織り交ぜながら凡打の山を築いた。先制した直後の4回裏には初めて四球を与えたものの、内川をチェンジアップで狙い通りに遊撃への併殺に打ち取った。「ゴロに打ち取るのは自分のスタイル。球数を少なく、守備を含めてリズムができる。それに長い回を投げられる」。課題を克服したことで、持ち味の打たせて取る投球がさえ渡り、12アウトをゴロで稼いだ。

 日程の都合上シーズンに向けた調整は、社会人との交流戦と教育リーグでの登板もあり、オープン戦は2試合のみ。前回オープン戦登板では課題を露呈しただけに、最終登板で周囲の不安を一掃した。緒方監督は「石原との呼吸も合っていて十分合格点。安心させてもらいました。しっかりと(開幕)2戦目に行ってもらいましょう」と胸をなで下ろした。ダブルエースとともに先発する開幕カードへ向けて、視界は良好だ。【前原淳】