出すぞ必殺パンチ! 阪神ドラフト2位右腕石崎剛(24=新日鉄住金鹿島)が勝利の方程式入りを決めた。3番手で8回に登板し、1回無失点で連投テストをクリア。守護神呉昇桓につなぐ7、8回の継投で、安藤優也、松田遼馬とともに要員に加わった。ARIの右が、反撃を企てる相手にハードパンチをお見舞いする。
肝っ玉ルーキーが2日続けて無傷で生還した。2-2の8回。勝敗を左右する場面も、石崎は無失点で切り抜けた。
「ふがいない投球をしてしまった。3人でしっかり抑えていかないといけなかった。1人ぼっちのマウンドで何ができるのか。寮に帰って反省して考えたいと思います」
スコアボードに0を並べながら、反省の言葉が次から次へとあふれた。しかし、プロ初の連投マウンドで結果を残したのは間違いない。代走の小田を二塁に置き、2死で左打者の平野恵、糸井と迎えるところ。ブルペンでは左腕榎田が準備していた。しかし、そのまま石崎をいかせた。平野恵には死球を与えたが、糸井に内角直球を2球続け中飛に封じた。
前日20日は5点ビハインドの展開で1回を無失点。この日は公式戦ならホールドが記録される同点での無失点だ。社会人時代もこなしていた連投はお手の物で、中西投手コーチも「問題はない」と太鼓判。鉄壁のリレーを築く戦力に、ルーキー右腕を組み入れた。
「安藤と(松田)遼馬との兼ね合いもあるけど、連投の具合とか調子のよしあしとか。その中で8回、7回を選ぶ」
中西コーチは石崎の勝ちパターンでの起用を示した。ここまで「8回の男」としては、4年目松田に英才教育を施してきた。この日も7回表を3者凡退と成長著しい21歳右腕だが、1年間好調を保てるかは未知数。その日の状態などを見て、よりよい戦力をチョイスしていく考えだ。石崎も方程式入りの期待に「今日の内容では僅差の場面では使ってもらえない。しっかりアピールしていきたい」と気を引き締めた。
石崎の名前がコールされると京セラドーム大阪は拍手に包まれた。これも虎党の期待の表れだろう。オープン戦4試合連続で無失点をマーク。一時は開幕ローテーション争いも演じた肝っ玉ルーキーが、胸を張って「勝利の方程式」に加わる。【宮崎えり子】



