虎の鉄壁リリーフ陣が、サヨナラ上手のしぶとい中日を牛耳った。同点に追いつかれた4回、なおも1死満塁で救援した2番手金田和之投手(24)が三振、投ゴロと無傷で脱出。5回裏も抑え、今季初勝利をつかんだ。3番手島本から安藤、福原とパーフェクト救援でホールドそろい踏み。呉昇桓は炎の3者連続三振でがっちり5セーブ目だ。
ラッキーボーイはここにもいた。3年目右腕金田が流れを引き寄せた。
「全力でいくだけだった。1点もやりたくなかった場面だったので、初球から勝負球でいった。最悪ゴロでも、1点も取られない投球をしました」
4-4の同点に追いつかれた4回、1死満塁に2番手でマウンドに上がった。荒木を空振り三振。平田の投ゴロは1度グラブをはじくが、すぐ処理しアウト。勝ち越しを許さなかった。グラブを見つめ何度かたたくと、軽快に駆け出しベンチに戻った。
イニングをまたいだ5回は福田に二塁打を打たれたが、ポーカーフェースは乱れることなく、スコアボードに0を並べた。6回の勝ち越しにつなげた。今季初白星、プロ6勝目を挙げた。試合後、マウンド上とは全く違う優しい笑みを浮かべて「打ってくれた打線のおかげです」と感謝の言葉を送った。
今春キャンプは開幕ローテーション争いの中にいた。先発マウンドを重ねながら、3月中盤に右肘の張りでレースから離れた。「やってしまったことはしょうがない。肩からきた張りみたいで…。今、やれることからやれる限り、やっていきたいです」。開幕が近づく中での離脱に、悔しさをにじませた。
大院大時代に右肩を痛めていたこともあった。あらためて肩回りの筋肉や肩甲骨のトレーニングに力を入れた。鳴尾浜で調整を始めた直後はノースローの時期もあり、約半月、実戦からも外れた。黙々とトレーニングに励んだ。
プロ2年目の昨年、主に中継ぎで5勝を挙げ7月22日巨人戦では1球勝利もマークした。延長12回1死一塁、わずか1球で投ゴロ併殺打に封じ、その裏のサヨナラ勝ちを引き寄せていた。松田がチームトップの3勝。そして金田が1勝。奮闘する中継ぎ右腕がまた白星を引き寄せた。【宮崎えり子】



