若鷹の奮闘がチームを勢いづけた。ソフトバンク牧原大成内野手(22)が「2番中堅」で今季2度目の先発出場。プロ初の3安打猛打賞で起用に応えた。「これで打てなかったら、2軍落ちだ…」。覚悟を持って、臨んだ試合だった。今季は14打席で無安打。試合前に工藤監督から聞かれた。「バントはいるか?」。中村晃が出塁した時の想定だ。牧原は即答した。「いりません!」。心の中で誓った。絶対に打ってやろう、と。
初回にその場面はやってきた。中村晃が出塁。牧原は初球から攻めた。一、二塁間を破るクリーンヒット。先制点を演出した。3回にも同じような右前打。最終回は俊足を生かし、遊撃への内野安打とした。「1本出て、やっと開幕できた。初球から思い切り打とうと思った」。昨年10月のファーム選手権でロッテの先発黒沢と対戦。初回に二塁打を打っていた。「その後の打席は抑えられたが、悪いイメージは消して、打ったことだけを思い出した」。プラス思考と気迫で結果を残した。
抜てきがハマり、工藤監督も喜んだ。「好きなのは、足を生かせること。最後の内野安打のようにね。(17日に)スクイズを一発で決めてくれた。いいものを持っている」。昨年のファーム首位打者が台頭を予感させた。【田口真一郎】



