負傷も何のその、広島新井貴浩内野手(38)がおとこ気合流だ! 9日阪神戦で左手甲を痛めた新井は11日、広島市内の病院で再検査。前回と同じ「左手中指伸筋腱(けん)脱臼」と診断されたが、マシン打撃を敢行してチーム合流を決断した。6連勝の勢いをもたらした主砲が、今日からの巨人3連戦でもチームを引っ張る。
マシン打撃の衝撃で、左手甲には痛みが走った。それでも新井は、チームとともに戦うことを決めた。
「痛みはあるが、やれるか、やれないか。自分で決めた。合流します」
状態を確認するためマツダスタジアムでマシン打撃を行った。2時間程度の滞在で足早にタクシーに乗り込み、チームメートが待つ東京へ向かった。
9日阪神戦。能見から1号2ランを放った後、松田の外角カーブに体勢を崩されながら中前に適時打をはじき返した。大活躍の代償は、左手甲の負傷。10日の試合は欠場し、この日、広島市内の病院で再検査を受けた。診断結果は9日と同じ「左手中指伸筋腱(けん)脱臼」。検査を終えた新井の左手は、添え木とともに包帯で固定されていた。松原トレーナーは「炎症を抑えながら改善を待つ」と説明。出場選手登録を抹消し、治療に専念すれば早期改善も望める。ただ、本人の決意は固い。「やれると思うし、やりたい」。今後もアイシングや電気治療は続けていく。
広島市内の病院とマツダスタジアムから自宅のある神戸へとんぼ返り。そのまま東京に入った。今日12日に神戸から移動することもできたが、1日で1100キロ以上の大移動、何より強行出場の構えが、チームを思う新井のおとこ気だ。
5月に入り32打数12安打、打率3割7分5厘。1本塁打で12打点。上り調子の打線をけん引し、6連勝に導いた。報告を受けた緒方監督は「スタートかどうかは考える」と起用については明言しなかった。たとえ代打の切り札であっても、新井の存在は今のチームには欠かせない。【前原淳】



