マー復活、信じてる! 阪神和田豊監督(52)が、今日13日ヤクルト戦(神宮)でマット・マートン外野手(33)をスタメンに復帰させることを明言した。不振のため10日広島戦は今季初めて先発から外したが、台風接近のため中止になった12日の練習を見守り、復調気配を感じ取った。リフレッシュ効果に期待大。昨季首位打者がよみがえる。
台風接近に伴う天候悪化のため、神宮でのナイターは早々と中止が発表された。隣接する屋内練習場で汗を流す選手たち。中でもひときわ目を引いたのがマートンだった。フリー打撃では1球、1球、時には首をかしげながら打った。それが終わってもケージ裏で素振りを繰り返し、オマリー打撃コーチ補佐にアドバイスを求めていた。
10日広島戦でスタメン落ちした。昨年8月以来、不振によるものだと3年ぶりのことだった。翌日が移動日、そしてこの日は雨天中止。3日間も打席に立たないことになった。その空白を利用して自分の打撃を必死にチェックする姿が印象的だった。他の選手たちが帰った後も最後までティー打撃をしていた。
そんなM砲を和田監督はじっと見つめていた。今日13日、相性のいい神宮のヤクルト戦でスタメン復帰はあるのか。そう問われた指揮官は即答した。
「もちろん。(スタメン落ちした)一昨日でも出番を待って、しっかり準備してということができている。ゲームに入って集中している。この2日間をいかしてほしいし、打線のポイントになる選手なんでね。これから上げてくるんだろうけど、チームが苦しんでいる時なんでね。いち早く元の状態に。戻るというより上げていってほしい」
現在、13打席連続無安打で打率2割3分3厘…。昨シーズン首位打者が来日以来、最大級のトンネルにはまり込んでいる。それでもこの日のマートンを見た和田監督はあらためて、信じていることを強調した。
ずっと付き添っていたオマリー打撃コーチ補佐も最後に笑顔で言った。「いいね。きょう、いいね! 内角のさばきが良くなったよ」。だれもが期待している。代わりができる選手などいない。それが現実だ。だからこそ、首脳陣は打線から外すのではなく、状態を上げるための“時間”を与えることを選択した。リーグ最低打率の打線を浮上させるのは、やはり、この男の復活しかないようだ。【鈴木忠平】



