阪神福留孝介外野手(38)が、相手のミスを逃さなかった。6回2死一塁からヤクルト先発新垣の甘く入ったスライダーを強振すると打球は右翼スタンドへ。4月11日広島戦(甲子園)以来の4号2ランで、試合の流れを一気に引き寄せた。

 決して相性がいいわけではなかった。昨季は神宮で25打数5安打の打率2割。今季も昨日の試合前まで11打数無安打だった。ゴメス、マートン、西岡、上本と神宮をお得意様とする選手の陰に隠れ、1人苦手としていたが、勝負どころは逃さなかった。

 10日広島戦までの5試合で15打数1安打と苦しんでいた。自らの復調のきっかけにもしたい一打だ。3回には梅野も本塁打を放っており、チームとしても3月29日中日戦(京セラドーム大阪)以来の1試合2本塁打。貧打に泣くチームの中で「(連敗中も)選手はやることをやっていた。その中で勝てていないだけだった。みんな1つのきっかけが欲しい。僕自身もチーム自体もいいきっかけになれば」。力強くそう語った頼れるベテラン。復調への手ごたえをしっかりとつかんだ1発だったに違いない。

 ▼阪神は梅野、福留と計2本塁打。今季の1試合マルチ本塁打は、3月29日中日戦(京セラドーム大阪)での2本(ゴメス、福留)以来2度目となった。チーム14本塁打は依然12球団最少で、セ最多DeNA28本の半分。DeNAのマルチ本塁打7度にも遠く及ばない。ここから上向くか。