広島の4番新井貴浩内野手(38)が次戦にもセ・リーグ打率トップで登場する可能性が出てきた。明日9日西武戦で4打席以上立てば規定打席に到達。楽天戦で3割2分9厘に上昇させた打率は、現在リーグ首位打者の筒香(DeNA)と9毛差に肉薄。首位打者を射程圏に入れた。

 この日は全4打席出塁し、2得点に絡む働きで勝利に貢献。2回の右前打で2試合連続安打とすると、その後3打席は四球を選んだ。「打ちたい気持ちはある。でもボール球に手を出してはどんどん悪くなってしまう。相手はエース(則本)だから今日の勝ちは大きい」。つなぎの意識が打撃好調維持につながっている。

 キャンプ終盤に右肘を痛め、5月9日阪神戦では左手甲を痛め「左手中指伸筋腱(けん)脱臼」と診断された。スタメンから外れる試合もあったが、ようやく次戦で規定打席に達する見込みだ。その日の結果次第で、いきなり首位打者として登場する可能性もある。

 それでも新井は「目の前の1試合、1打席のことしか考えていない。まだ序盤戦。数字上のことなので気にしていないし、気にならない」と首位打者には無関心を強調する。05年に本塁打王、11年に打点王を獲得したスラッガーが、8年ぶりに戻った広島でヒットメーカーになっている。【前原淳】