ソフトバンクが連日の日替わりヒーロー誕生で5連勝だ。この日の主役は高田知季内野手(25)。4回1死一塁だ。巨人高木勇の外角144キロをとらえ、先制1号2ラン。本塁打の瞬間、工藤監督も目を丸くするほど意外な一撃だった。

 無理もない。プロ3年目で初本塁打。練習試合では2本あるが、公式戦は2軍でも0本。亜大時代はリーグ戦でわずか1本だった。プロ120打席目での1発。ベンチで出迎えるナインに、力こぶをつくりパワーをアピール。亜大の先輩松田と一緒に、照れながら「熱男~!」と叫んだ。

 工藤監督の采配が生んだ1発でもあった。指揮官ははその場面でヒットエンドランのサイン。「コンパクトに強い打球を打った。強い打球を打つように、と選手には言っていますので」。その意識が強かった高田がバットのヘッドの利かせた結果のスタンドインだ。

 5日巨人戦で細山田がV打、前日6日は高田と二塁を争う川島が活躍。「川島さんに負けないように、と思ってやっています。勝負の世界なので結果を残さないと生き残れない」(高田)。チームは選手層の厚さを見せつけ、今季初の同一カード3連勝を巨人相手に成し遂げた。【石橋隆雄】

 ◆高田知季(たかた・ともき)1990年(平2)5月6日、兵庫・姫路市生まれ。岡山理大付で2年夏に甲子園出場。亜大では1年春からレギュラー。2年秋に盗塁王。4年では副主将として主将東浜を支えた。12年日米野球で日本代表。同年ドラフト3位でソフトバンク入団。大手通販会社と同じ読み方「たかた」であることから愛称「ジャパ」。175センチ、66キロ。右投げ左打ち。