ヤクルト畠山和洋内野手(32)が、また打った。2点リードの5回1死、左翼席の中段に弾丸ライナーの18号ソロを放った。交流戦13戦目で早くも9本目のアーチ。6月に入って7本目で、セ・リーグの本塁打争いでは2位のDeNA筒香に7本差をつけた。打点も42に伸ばし単独トップに立った。好調の主砲に引っ張られ、チームは4月以来の4連勝で最大6あった借金が1に減った。首位巨人とのゲーム差も2・5まで縮まった。

 ガツンという衝撃音を京セラドーム大阪に響かせた。畠山の勢いが止まらない。2打席凡退し、巡ってきた3打席目。5回1死走者なしだった。初球から思いっきり振った。オリックス先発東明のやや外寄りの142キロ直球を打ち砕いた。「完璧。打った瞬間に入ると確信できた。納得できるスイングでバットの芯でとらえることができた」と弾丸ライナーで左翼席中段に突き刺した。

 またしても豪快なアーチを掛けた。前日9日の同戦に続き2戦連続弾。「何度も言うけど、今の状態はいい。でも怖いのは打てなくなった時。攻められ方も変わってくるし、変化球にも空振りはよくしている」と謙遜したが、真中監督は「1発を狙って仕留めた。素晴らしい集中力だね」と称賛した。

 まさに、ひょうたんから駒だろう。狙ってはいない1発が生まれている。「今までは、バットをかち上げて本塁打を狙っていた。1発を狙うのはやめた。本塁打は狙って打てないし」とアッパースイングは封印。参考にしたのは、ハンマーだった。下から振り上げるのではなく、上から振り下ろすことに意識を持った。

 畠山 ハンマーで上から一点をたたくイメージ。(元ヤクルトでジャイアンツ)青木さんは球を線でとらえて、バットを出している感じだけど。俺は線ではなくて、インパクトの時、点をガツンとたたく感じ。

 角度がつくことで、力を最大限に伝えられている。杉村チーフ打撃コーチも「配球の読み、引っ張る技術、甘い球を見逃さないこと。この3つだね。熟練の技」とたたえるほどの量産ぶり。主砲の1発で首位巨人の背中も見えてきた。ハンマー使いの畠山が、チームの骨組みを支えている。【栗田尚樹】

 ▼畠山が2試合連続の18号本塁打。今季の交流戦は9本目。交流戦が24試合制となった07年以降、9本以上は10人目で、日本人では阿部(巨人)山崎武(楽天)中村(西武)井口(ロッテ)に次いで5人目。交流戦の畠山は昨季まで通算452打数で10本塁打。今季交流戦は50打数で9発と、昨季までの約8倍のペースで本塁打を量産している。