博多の悪夢、大阪でも。マートン外しも10回無得点と決定力を欠いた阪神がパ・リーグ最下位のオリックスに屈した。「日本生命 セ・パ交流戦」。援護がなければ2試合連続サヨナラの悪夢も必然か。ソフトバンク3連戦で10打数無安打だったマット・マートン外野手(33)が今季2度目の先発落ち。荒療治を施した改造打線はわずか3安打で三塁を踏めず、7日ぶりの借金生活転落だ。
最後は2夜連続のサヨナラ負けという結末だった。延長10回、福原が打たれ、中堅柴田の失策で敗北が決まった。だが、試合後の指揮官は、前日の博多と同じように攻撃力の低下した打線に敗因を求めた。
和田監督 メッセは援護がない中でよく投げた。これだけ点が取れないと。ちょっと…。(山崎福は)オープン戦で1回当たっているから、まったく知らない投手でもないんだけど。左にてこずるというか、先発の左を打てていないよな。
雨天中止の日本ハム戦1試合を残しているとはいえ、実質的に交流戦最後のカードへ向け、指揮官は思い切って打線にメスを入れた。不振のマートンをスタメンから外した。鳥谷を1番から3番に戻し、左腕対策として今成に代わって大和を三塁で起用。それでも、オリックス先発の新人左腕山崎福に6回までわずか2安打に封じられた。得点圏のチャンスはつくったが、頼みの鳥谷、福留が倒れた。相変わらず決定力不足の打線について関川打撃コーチも「140キロ(の球)が前に飛ばないんだから…」と厳しい表情で話した。
マートンはこの日、いつものように試合前の打撃練習を行った。その後、外野をランニングし、試合中はベンチで仲間を激励し、出番に備えていた。首脳陣はスタメン落ちについて、こう説明した。
和田監督 もちろん、へんな風にはいっていないんで。まあ、出ない方より出た方が頑張らないと。(代わりに先発起用した選手が)何かきれいに野球をしようとしすぎているかな…。
関川打撃コーチ 今いるメンバーで頑張ってもらわないと。個人がどうこうではないよ。
ここ数試合、打線のブレーキとなっていたマートンを外す決断をしたが、その試合で延長0封負けを食らってしまった。我慢しても浮上せず、決断のメスを入れても結果は出なかった。これから先、マートンをどう使っていくのか。
和田監督 それはここで話すことじゃない。また、明日。
指揮官は今後の起用方針については明言せずに、試合後の囲み取材を締めた。これで再び借金生活。奮闘する投手陣に報いることができないまま、猛虎の悩みは続く。【鈴木忠平】
▼阪神の2試合連続サヨナラ負けは、4月14、15日中日戦(ナゴヤドーム)以来、今季2度目。複数のカードにまたがってとなると、06年4月19日中日戦(ナゴヤドーム)、同21日巨人戦(東京ドーム)以来9年ぶり。
▼阪神は今季7度目の完封負け。広島の8度に次ぎ、今季セ・リーグのワースト2位だ。今季交流戦では6月9日ソフトバンク戦0-5に続いて2度目。なお延長戦での完封負けは、11年4月17日中日戦(ナゴヤドーム)延長10回の0-1以来。



