史上初の首位打者3冠へ-。西武秋山翔吾外野手(27)が交流戦後のリーグ再開戦となる今日19日のオリックス戦(ほっともっと神戸)に向けて18日、チームとともに神戸市内で調整を行った。オープン戦、交流戦とともに首位打者を獲得し、真のタイトルとなるシーズンのリーディングヒッターを取れば史上初の3冠の快挙。無心でヒットを積み重ねる。

 リーグ再開戦を翌日に控え、秋山はバットを振り込んだ。舞台は若きイチローを育んだオリックスの選手寮「青濤館」に隣接する室内練習場。史上1位のイチローに迫る3位のペースで100安打を突破したヒットメーカーはオープン戦に続き、交流戦でも首位打者を獲得した。現在打率は3割7分で1位のソフトバンク柳田を6厘差で追う。シーズンでもタイトルをそろえれば、史上初の「首位打者3冠」となる。

 快挙の可能性を振られると、地に足をつけた言葉を返してきた。「プロ野球が始まって80年、交流戦が10年、今まで誰もやったことがない。難しいでしょう」。日に日に周囲からさまざまな記録を問う言葉が耳に入ってくる。だがスタンスは変わらない。100安打突破後も「1日に1本を打つことをモチベーションにやっている」と高望みはせず、堅実に歩を進めている。

 再開戦カードはオリックスの誇る2枚看板が待ち受ける。今日19日は防御率1・28でリーグ1位のディクソン、第3戦の21日は今季初対決となるエース金子と激突する。特に金子には昨季8打数無安打6三振、チームとしても3戦2敗、24回1/3で1点も奪えなかった。「今の状態の腕を試せるとかいう考えはない。シーズンなので結果を出さないといけない」と言葉を強める。

 オープン戦の首位打者はシーズンで苦しむというジンクスも吹き飛ばした。交流戦の首位打者は過去10年中3度、シーズンの首位打者にも輝いた吉兆データもある。秋山が前人未到の頂へ向かう。【広重竜太郎】

 ▼交流戦開始が始まった05年以降、オープン戦、公式戦とすべてに首位打者となった例はない。05年以降、オープン戦と公式戦の首位打者は07年青木(ヤクルト)だけ。交流戦と公式戦は06年松中(ソフトバンク)12年角中(ロッテ)13年長谷川(ソフトバンク)の3人。