混戦セ・リーグでは1敗が命取りになる。中日が単独最下位の危機に陥った。首位巨人からの連勝をもくろんだが0-2の7回から登板した田島慎二投手(25)が代打高橋由に3ランを浴びてジ・エンド。遊撃エルナンデスの2失策が失点に結びつくなどミスから完敗を喫した。今日21日にも3月31日以来となる単独最下位に沈む。
マウンドの田島が顔をしかめた。7回無死二、三塁。代打高橋由に高く浮いたフォークを左中間スタンドまで持っていかれた。7回から2番手登板し、先頭の投手マイコラスに四球、続く長野に右越え二塁打。精神的にも追い込まれた状態で巨人の「切り札」を迎えた田島は「あそこまで運ばれるということは高かったんだと思います…」と悔やんだ。
この1発で緊迫したゲームが一気に0-5と5点差まで広がった。谷繁元信兼任監督(44)も「打ち気のない打者に四球を与えたのがすべて」と先頭の投手に四球を与えてしまった田島に苦言を呈した。8回に代打福田の6号ソロが飛び出したが、反撃は遅い。前夜に延長戦を制した粘り腰がまったく見られなかった。
心配なのは谷繁野球の要である守備でのミスだ。遊撃エルナンデスは5回と8回、ともに送球ミスで2失策を記録。いずれも失点につながった。いつも陽気なエルナンデスもさすがに「今日はそういう日だったんだ」と目がうつろだ。リーグワーストのチーム46失策。負の連鎖を断ち切れないままズルズルと、36敗目を喫した。
混戦セ・リーグは何が起こるか分からない。3・5ゲーム差に6球団がひしめき、貯金があるのは首位巨人だけ。中日も現在4位だが、5位に並ぶヤクルト、広島とはゲーム差なし。今日21日にも単独最下位があり得る。正念場であることは間違いない。【桝井聡】



