日本ハムが、痛い守備のミスで今季ワーストの5連敗を喫した。今季最多タイとなる1試合3失策に加え、4回には岡大海外野手(23)が中堅への飛球を目測を誤り、頭上を越される2点適時二塁打になるなど、守備のほころびが失点につながった。連敗トンネルから抜け出せないまま、首位ソフトバンクとのゲーム差は3・5に広がった。
猛ダッシュで前進した岡が、急ブレーキをかけ、今度は必死に後退した。1点を追う4回1死一、二塁の守備。清田の打球は、目測を誤った岡の頭上を越えた。プロらしからぬミスで2失点。主導権を手放した。栗山英樹監督(54)は「選手たちは一生懸命やっている。勝ちにつなげられないのはオレの責任」と責めなかったが、岡は「自分の判断ミスです」とうつろな目で振り返った。
2回には中田が、3、5回には田中が失策を犯した。1試合3失策は今季ワーストタイ。21日までの首位ソフトバンクとの3連戦でも、守備のミスが絡んで3連敗した。負の連鎖が止まらない。
指揮官は移動日の前日22日、導かれるように、宿舎で1枚のDVDを取り出した。「ヤンキース・ドリーム ジョー・トーリ物語」。以前、ホームセンターで購入したまま、見る機会がなかったものだ。名将が常勝球団を立て直し、ワールドシリーズを制する、実話に基づいた作品。「(自身に重ね)いろいろ考えさせられた」。気分転換のつもりが、グラウンドの延長のように頭脳がフル回転してしまったため、大好きな「ROOKIES」を続けて観たのだという。「オレ弱ってるんだろうね」。心をむしばむ連敗の悔しさ、不安、恐怖。この日の黒星で、今季ワーストの5連敗にトンネルは伸びた。
だが出口の光は、見失っていない。地方開催にもかかわらず、試合後、無人になった球場で練習する選手の姿があった。同監督は「全員必死になってやるしかない」。流した汗は、無駄にはならない。【本間翼】



