1つのミスが中日最下位転落へのきっかけとなった。ナゴヤドームにため息が充満したのは6回だった。2-2と同点に追いつかれて迎えた1死満塁の場面。田中浩の打球は、遊撃に転がった。タイミングは併殺にできるものだったが…。送球を受けて二塁ベースを踏んだ亀沢が、一塁送球せず、飛び出した二塁走者を追いかけ始めた。その間に三塁走者が生還。谷繁元信兼任監督(44)も「魔が差したのか…」と驚くまさかのプレーだった。
必勝態勢で臨んだ。マウンドに上がったのはリーグトップ7勝の大野雄大投手(26)。この試合まで今季ヤクルト戦は3戦3勝、防御率1・50と相性抜群だった。しかも谷繁兼任監督が約1カ月ぶりに先発マスク。今季2戦2勝の無敗バッテリーで臨んでいた。それなのに…。7回4失点で3敗目を喫した大野は「場面によってもっと慎重にならないといけなかった…」と悔やんだ。
試合が終われば目を覆いたくなるような数字が並ぶ。今季4度目の同一カード3連敗で、3月31日以来となる単独最下位。借金は今季ワーストの7まで膨らんだ。指揮官は「まだずっと続く。こんなところで下を向いていても良くはならない」と自らに言い聞かせるように話した。シーズンは半分が過ぎた。竜が正念場を迎えている。【桝井聡】



