黒田といえば、ヨシノブでしょ! 巨人高橋由伸外野手(40)が、今日30日の広島戦(東京ドーム)で黒田との8年ぶりの対決に自然体で臨む。不惑を迎えた2人の対決の可能性は高く、周囲のボルテージは上がっている。だが当の高橋由は「そうですかね」と苦笑い。「楽しみといっていただけるのはありがたいですけど、相手がだれとかではなくですね」といれこむことなく、穏やかな表情を見せた。

 1学年上の黒田とは、しのぎを削ってきた。対戦成績は通算119打数36安打、打率3割3厘、31打点。13本塁打は、高橋由が対戦してきた投手で最も多い。黒田が力強いストレートを投げ込み、高橋由が高い技術ではね返す。20代後半から30代前半の脂の乗りきった2人は、そんな名勝負を繰り広げてきた。だが、久々の対決を前に、高橋由は「(データは)以前の話ですからね。もう変わっていると思います」と冷静だった。直球主体だった昔の姿にとらわれず、メジャーで変貌を遂げたツーシームを軸としたスタイルを、打席でじっくりと見極めていくつもりだ。

 コーチ兼任となった40歳の今季も、打撃技術はまだまだ健在だ。28日のヤクルト戦では、814日ぶりの復帰登板となった館山の内角高め直球に力負けせず左中間席に持っていくなど、状態はいい。「いつも通り、しっかり準備します」。自然体で40代対決を制し、波に乗りきれないチームにも勢いをつける。【浜本卓也】