日本ハムが今季初の4点差逆転勝ちで、今季6度目の3連勝を決めた。先発のルーキー有原が、2回5失点で降板も打線が強力にカバー。3回に近藤の4号3ラン、4回は中島と田中の適時打で一気にひっくり返した。2試合連続満員の観衆が詰めかけた札幌ドームで、3位西武に打ち勝って、カード勝ち越し。貯金は今季最多タイの「14」となった。
序盤の劣勢も、劇的勝利の伏線に過ぎなかった。諦めない姿勢を、日本ハム打線が体現した。最大4点差あったビハインドをはね返した。
逆転劇の中心に、くせ者がいた。2番中島だ。先発有原が2回5失点でKO。3回から継投に入った状況に「このままじゃ終われないな、と。何とかチャンスをつくって次につなぎたかった」。3安打2打点1盗塁と躍動した。
効果的な安打を積み重ねた。3回は左前打で出塁し、近藤の1発を誘発。追い上げムードを演出すると、4回は中前へ同点適時打、6回は左前適時打で8点目だ。「自分でも大事な試合だと分かっているので」。前半戦最後のヤマ場。2回に一挙5失点も、焦りはない。バットを一握り、短く持ってファウルで粘りながらヒットゾーンに打球を飛ばす。「いい緊張感で出来ている」と自らの仕事に徹した。
今季は全試合でスタメン出場中。肉体的にも成長を感じている。体に負担のかかる遊撃手を務めながらのシーズンだが「交流戦の時が1番つらかったけど、越えたかな」と、自信も付いてきた。
若き職人の心意気は、打線全体に伝わった。3番田中も3安打2打点など、計13安打で8得点。西武の強力打線に打ち勝った。「選手たちの『前に前に』というのが感じられた。こっち(首脳陣)以上に選手たちが攻めダルマになった」と栗山英樹監督(54)。打って良し、守って良しの成長株が打線をけん引。会心の1勝をもたらした。【木下大輔】



