ソフトバンク武田翔太投手(22)が6回1/3を1失点で抑え、自己最多となる9勝目を挙げた。初回にいきなり満塁のピンチを背負うなど好調ではなかったが、自分で投球フォームを修正する器用さで粘り、8三振を奪う力投。スタンリッジと並ぶチーム勝ち頭となった。
プロ4年目で初めてつかんだ9勝目に武田は「いい日になったかなと思う」と喜んだ。初回から2死満塁のピンチを背負ったが、浅村を外角147キロ直球で空振り三振。「今までなら満塁でガタガタと大量失点してしまうところだった。感覚がよくなかった。つっこみ気味だったので、目線のところを意識した」。
大隣から学んだ「目線」がこの日の修正ポイントだった。体重移動する前に捕手の見え方が一定であることに気をつけている。今まではチェックポイントが山のようにある完璧主義者だったが、現在は目線など3つのポイントに絞っているため、修正しやすくなっている。「そこが今の一番の支えですね」。
7回途中1失点で森福にバトンを渡した。だが、ベンチでは工藤監督から「ナイスピッチングウ~」とほめられた。この日は最速150キロと球速が出ていた。120キロ台のカーブではなく、130キロ台のスライダーにキレがあった。3、6回といずれも走者二塁に置いて4番中村をスライダーで空振り三振に奪った。「走者二塁で前進守備とかなら、三振を奪うのが一番守りやすい」。三振を狙って奪える。今季111奪三振はチームトップだ。
工藤監督は「彼の力とうちの打線の力があれば10、15勝、それ以上勝てる。それくらい大きな目標を持ってほしい」と、さらなる成長を期待した。
母校宮崎日大が18年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。休日だった7月27日には宮崎県大会準決勝を応援。「今年は楽しみ」と話していたが、後輩達の頑張りが、さらなるやる気を湧き起こしてくれた。
暑い夏になればなるほど、疲れ知らずの22歳右腕が首位独走ロードをグイグイと引っ張っていきそうだ。【石橋隆雄】



