巨人内海哲也投手(33)が、6回途中4失点で今季初勝利を挙げた。左前腕の炎症で開幕から出遅れ、今季2度の1軍登板では足をつっての負傷降板。苦難の連続を乗り越えての1勝に、お立ち台では「いや~、うれしいんですけど、こんなのでここに上がっていいのか…。疑問に思ってます。(初勝利が)遅すぎるでしょう。遅すぎます」と頭を下げた。

 支えてくれた全ての人に感謝を込めた。この日は聡子夫人、4人の子どもが観戦。帽子のひさしには、家族全員のイニシャルを書いた。2軍調整中、子どもと遊ぶ時は、つらさを忘れられた。自宅でテレビ観戦中には長男・瑛太君から「ここに帰ってきてね」と激励された。その日々がよぎったのか、「これ以上しゃべると、泣いちゃいそうなんで」と強引に締めた。

 今季初登板だった6月5日のソフトバンク戦でKO。落胆の中で、1つの誓いからはい上がった。「何を弱気になってるんやと。やるだけやって、つぶれたら本望。それくらいの気持ちでやる」。あれから、2カ月がたった。残された時間はわずかだが、課された使命は1つ。「今日はみなさんにいただいた1勝。これから1勝でも、2勝でも、勝ちをつけたいです」と決意を込めた。【久保賢吾】