巨人先発の菅野智之投手(25)が詰めを誤った。8回まで被安打2。「疲れは全くなかった」。完封がクッキリ見えた9回だった。先頭のDeNA乙坂を空振り三振とし「安心してしまった」。メンタルが技術を狂わせた。代打倉本への初球を「安易にいきすぎた」。厳しく突いて制してきた左打者への内角。スライダーが緩かった。3番梶谷への、追い込んでからの4球目も、直前より高い内角だった。ともに右翼線へさばかれ1点差となり、筒香だった。

 外角シュートが続けて外れ、カウント2-1と打者有利になった。バッテリーは外角低めのカーブを選択した。高さは選択の通り。コースが違った。真ん中よりやや内に入った。筒香の下半身がグッと止まった時点で勝負あった。「厳しい戦いで勝ちきれない甘さ。まだまだ、と思った」。痛恨としか表現しようのない逆転2ランを食らった。

 同一カード3連勝までアウト2個から暗転した。原監督は、会見場になかなか姿を見せなかった。「勉強でしょう。若い、将来を担う(バッテリーの)2人。教訓として、生かすことが大切です」と、分かってほしいからこそ丁寧に言った。菅野は、前回のヤクルト戦でも勝ち越し直後に2ランを打たれ、5連勝中だったチームの勢いを止めている。着実に取りたいから3戦目に投入されている。「結果がすべて」と菅野。同じ過ちを繰り返す余裕はない。【宮下敬至】