大きく弓を引くようなフォームから豪快な1発が生まれた。広島新井貴浩内野手(38)が満塁弾で試合を決定づけた。
「今日は絶対勝たないといけない試合。後半戦に入って自分のスイングができずにイライラしていた」
2点差の3回だ。石川の初球低めを迷わず振り抜くと、打球は高々と舞い上がり左中間席に着弾。自身の思いも、2戦連続0封負けのチームの鬱憤(うっぷん)もバットにぶつけた。通算9本目の満塁弾は、気の置けない先輩の金本知憲(8本)を超え「今度会ったら自慢しよ」とニヤリ。ゼロ行進にピリオドを打つ2回の先制点も新井から生まれた。先頭で右中間に二塁打を放つと三進後、鈴木誠の左翼定位置付近への飛球で本塁へ激走タッチアップ。12年6月27日以来となる4安打で打線をけん引した。
先発を外れた前日12日には、試合前の全体練習後に居残り特打を直訴。左足を踏み出した際に投手側に重心が傾くバランスを修正した。「自分の中で何がどうなっているかわかっている。それをしっかりできた」。結果とともに打撃向上にも手応えを得た。
4番が打線をよみがえらせ、チームは連敗を止めた。緒方監督は「彼の集中力は試合が終わるまで切れない。打席でも走塁でも、見ていて頼もしい。いけるところまでいって欲しい」と期待する。【前原淳】
▼新井が阪神時代の14年8月5日ヤクルト戦以来、通算9本目の満塁本塁打を放った。セ・リーグで通算9本は江藤慎、阿部、高橋由と並ぶ7位タイ。広島では07年7月1日巨人戦(広島)で高橋尚から打って以来8年ぶり通算7本目。山本浩の11本に次ぎ、衣笠、緒方と並ぶ球団2位タイに浮上した。



