阪神岩田稔投手(31)が自らのミスで崩れた。4回に暴投が絡んで2失点。5回にも暴投で4点目を与えるなど、3回までのパーフェクト投球が一転だ。中10日での一戦だったが、5回4失点降板。4回の攻撃では送りバントも失敗。6敗目を喫した左腕の復調が待ち望まれる。

 阪神岩田がノーヒット投球から突然、崩れた。0-0で迎えた4回だった。ヤクルト1番比屋根、川端に連続安打を許し無死一、三塁で3番山田に回った。勝負の分かれ道は初球だった。カットボールがワンバウンドした。捕手鶴岡の股の下を抜けた。思わぬ形で先制点を許した。

 「4回、5回は向こうが狙っているボールと僕が投げるボールが一致してしまうことが多かったような気がします。もちろん、あのままゼロを並べることがベストでしたし、相手に先に点を与えてしまったことがいけなかったです」

 火がついたヤクルト打線は止められなかった。山田にも右前打を浴び3連打。4番畠山の遊ゴロ併殺の間には2点目を奪われた。5回も同様、暴投での失点も絡むなど2点を失った。3回までのパーフェクト投球から一転、自ら首を絞めた。5回を6安打4失点。攻撃でも4回に送りバントを失敗。今季6敗目を喫し、自身の貯金はなくなった。

 前回登板4日広島戦(マツダスタジアム)までの2試合で、計10回1/3を8失点と疲れが見えていたため、中10日を空けられた。ブルペンに3度入り、投球を見つめ直した。さらに、下半身を意識したウエートトレーニングにも力を入れた。「(登板間隔が)空いたのか、空けられたのかは分からないけど。前向きに捉えないと。全てのことを確認した。もちろんメンタルのことも」。全てをリセットする時間が設けられた。それでも本調子を取り戻すことができなかった。

 和田監督は「クイック(投法)がオールスター明けから精度が悪くなっている」と指摘した。神宮球場を後にする岩田は「点の取られ方が悪すぎましたけどね。同じところに抜けていた。最後も自分が悪かった」と下を向いた。次回登板は中5日で21日DeNA戦(京セラドーム大阪)が有力だ。悲願Vへ左腕の完全復活が待たれる。【宮崎えり子】