勝利後にナインを出迎える時、日本ハム有原航平投手(23)は、帽子を取ってチームメートに頭を下げ続けた。先発ローテーションの右腕では、メンドーサに並ぶ7勝目。プロ最多7三振の力投だったが、後悔ばかりが頭を駆けめぐった。「まだまだだと思うので練習したい」。完投勝利には、あと1歩で届かなかった。
9回に井口に2ランを浴びた。その後、4点目を失い、1死二塁のピンチを招いて降板。7月3日楽天戦と同じく、あと2死だった。「何とかしたかったんですけど、また同じ形になってしまった」。無念の中でも、待望の初対決は刺激になった。早大からプロに進んだ同期の中村と、プロ入り後初めて対戦。全3打席とも3球で仕留めた。「意識はしました。また対戦が楽しみです」と話した。
5月のプロデビューから激しい先発ローテ争いを勝ち取り、定着した。遅れを取り戻す快進撃。もう1つの夢、新人王の可能性も現実味が増してきた。栗山監督は「あんだけのボールを持っているんだから」と大きな期待から、さらなる成長を促した。【田中彩友美】



