ソフトバンクが逆転勝ちだ。先手を奪われたが、2回に追いつくと、7回に勝ち越し。2点をリードし、さらに続いた好機で柳田悠岐外野手(26)が、ダメ押しの25号3ランだ。負ければ優勝マジックが消滅していた可能性があったが、しっかりと1つ減らしてM27。今日21日以降もマジック消滅の可能性はあるが、3カード連続勝ち越しと着実にVロードを進んでいる。

 とどめの1発だった。2点を勝ち越した7回2死一、三塁のチャンスで、柳田が右越え25号3ランだ。オリックス岸田の真ん中に甘く入ったスライダーを捉えると、驚いた表情で何度も右拳を握り、ダイヤモンドを一周した。

 「ビックリするくらいのいい反応ができた。まさに『ビックリ弾』ですね。やり返せてよかったです」

 前日は徹底した内角攻めに遭い、4打数1安打。チーム唯一の打点こそ挙げたが、終盤のチャンスで打てず「明日やり返したい」と、リベンジに燃えていた。そして、有言実行の1発で試合を決めた。

 打席で手にしていたのは松田のバットだった。「前の打席で(バットの)ヘッドを抑えるのが早くて、カーブをひっかけていたので、長いバットのほうがヘッドがもう少し効くかなと思い、松田さんのバットを使った。長いバットでよかったです」。

 自身のバットと重さはほぼ同じ880グラムだが、形はやや細め。長さは若干長めの34インチだった。シーズン中に松田から1本バットをもらい、練習で手になじませていたが、試合で使ったのはこの打席が初めて。鋭い勘がドンピシャで当たっての1発に、柳田は「本当にココイチ(ここ一番)のバットですね。困った時は松田さんのバットを借りたいと思います」と、目を丸くした。

 これで本塁打はシーズン換算34本、打点も105点ペース。打率3割6分9厘で、首位打者の座もキープ。目標に掲げるトリプルスリー到達に向け、チーム同様、ギータの勢いも止まらない。【福岡吉央】