時計は12時を回っていた。歴史に残るロングゲームの結末は、広島の惜敗だった。延長11回、5番手戸田が2死満塁とし、小林に決勝打を許した。降雨による2度の中断で計1時間26分遅れ、運も雨に流れた。試合後、すでに翌日ではなく、同日となった次戦へ、緒方監督は言った。
「勝ち切るチャンスはあった。そこで勝ち切れなかった。まだ終わったわけじゃない。明日(22日)全員で立ち向かいたい」
前田健太投手(27)の6年連続2桁勝利はお預けとなった。「本塁打の2点が余計だった。でも3点取ってもらったので、その1点を守り抜こうと必死で投げました。コントロールも切れも、スピードもあまりいい感じでは投げられていなかった。フォークを結構投げました」。1回に先制されるなど本調子ではなかった。それでも、珍しくフォークを多投するなど要所を締めた。7回5安打2失点。エースらしく粘りに粘って、110球を投げ切った。
この日菊池、丸を12年以降初めて下位打線に並べるなど、打線は大きく組み替えられた。カンフル剤の新打線が快音を連発することはなかったが、相手のミスに乗じて一時は逆転。流れは変わったかに思われたが、終わってみれば4連敗で借金7。望みを消さないために、まさにチーム一丸での戦いが求められる。
前田に続き、今日22日は福井が今季初の中5日で先発する。明日23日は黒田が広島復帰後初の中4日を予定。心配される疲労面も「そんなことを言っている時期じゃない」と言い切った。チーム一丸、一戦必勝で上位球団に食らい付く。【前原淳】



