スイスイと投げ7イニングでゼロを並べた。広島前田健太投手(27)が中4日で投げた意味を完結させた。「難しかったけど、とにかく気持ちで投げました」。2年ぶりの間隔に本調子ではなかったが、さすがエースの投球だった。「僕のなかでは中4日は誰でもできる。いくなら勝たないと意味がない」。93球、7回2安打無失点で、チームを4連勝に導いた。

 昨季を上回る13勝目。ついにハーラー単独トップに躍り出た。昨季は8月、9月で計2勝。だが今季はこれで5勝目で、さらに負けていない。「チーム状況が苦しいところで勝てている。チームにとっても自分にとってもいいこと」。最高のプレゼントにもなったはずだ。前日12日は長女の2歳の誕生日だった。愛娘もカープを認識するようになった。広島の町に貼ってある自身のポスターや看板にも反応するようになった。「パパ! と叫ぶから恥ずかしいですよ」と満面の笑み。パパは勝負どころで強い、頼りになるエースだ。

 緒方監督も「よく頑張った。エースらしい投球」とたたえた。阪神戦の今季勝ち越しを決め、借金は1まで減った。首位ヤクルトに3ゲーム差。鯉の季節はまだ終わらない。【池本泰尚】