日本ハムがオリックスに敗れ、今季ワーストタイの5連敗を喫した。活性化を図るため、出場選手登録したばかりの岡を先発起用し、ルーキー浅間も途中出場させたが実らなかった。序盤の5失点が最後まで響き、札幌ドームでも4連敗となった。
試合が終わって55分がたっていた。栗山英樹監督(54)は厳しい表情のまま、報道陣の前に姿を見せた。「(頭の中の整理は)全然出来ていない。結果がすべてなので。一番してはいけない方向にいっている」。痛恨の5連敗。最後の抵抗をするはずの9月に入り2勝7敗。土壇場で大失速した。
劇的な変化をもくろんだ。7番には再昇格させたばかりの岡を起用。同時に合流した高卒新人・浅間も即出場させた。2点差に迫り、2死一、二塁と攻めた7回には、代打・大谷で勝負に出た。積極的なタクトで大胆に手を打ったが、3回までに失った5点が、あまりにも大きかった。「いい試合をしても意味がない。勝ちきらないと」。終盤の粘りに手応えを感じる時期は、とうに過ぎた。
全体練習直前、指揮官は選手を外野の一角に集めた。約5分、言葉に熱を込めた。「残り試合は少ないけど、もう1度みんなで頑張ろう。強いチームともウチの力は変わらない」。才能豊かな若い力、高いポテンシャルを秘めながら、それが結果に結びついていかないジレンマ。昨年8月にも1度グラウンドでミーティングを行ったことがあるが、シーズン中に選手の前で訓示することは異例。沈滞ムードを吹き払うために、「魂」を揺さぶった。
だが、結果にはつながらなかった。首位ソフトバンクの優勝マジックは「2」。早ければ明日15日にも、敵将の体が宙を舞う。栗山監督は「残り(試合が)これだけになって、チームが前に進む形にならない。明日(14日)までしっかり考えます」。巨大戦力に唯一追いすがっていた日本ハムの急ブレーキ。終幕のときが、近づいてきた。【本間翼】



