巨人原辰徳監督(57)が16日、長野久義外野手(30)に「レスリング女王の執念」を求めた。前日15日の広島戦は5安打無得点で完封負け。残り13試合で逆転4連覇を達成するには、打線の奮起が不可欠だ。帰京前の広島空港で、原監督は打率2割4分と苦しむ長野の名前を挙げた。「打席で『さあ、やってやるぞ』という感じがない。存在感のなさを感じる。すごく問題だな」と覇気のなさを心配。「結果が出るまでは威風堂々と。それが大事なこと」と力説した。

 見習うべきは、レスリングの吉田沙保里(32=ALSOK)だ。世界選手権女子53キロ級で13連覇、個人戦200連勝を達成して涙した。その姿が、原監督の目に焼き付いた。「勝負というのは常に新鮮で、崖っぷちのところでするものなんだろうね。だから頑張れるし涙も出る。200連勝している人が泣くんだ。すごいと思わないか」と勝利への執着心に感服。「そういう気持ちの中で1打席、1球というのができるか」と、吉田の闘争心は野球にも通じると説いた。

 明日18日からは、首位ヤクルトとの2連戦(神宮)に臨む。この日でゲーム差が2に開いたが、悲観的になる必要はない。「威風堂々というのが大事。そこがチーム力になってくる。やっぱり個のプレーの集合体だよな、野球というチームプレーは」。長野はもちろんのこと、全員が胸を張り、逆転4連覇を目指していく。【浜本卓也】